汝は人狼なりや
                〜霊夢のノート〜

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜導入・序〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○登場人物{()内は席番号}
魔理沙(1) チルノ(2) きめぇ丸(3) アリス(4) レミリア(5) 咲夜(6) 早苗(7) 霊夢(8)   妖夢(死亡)

○ストーリー
人狼は数十年に一度、秋社の戌の刻にやってくる。人狼は、人に乗り移り夜な夜な人々を捕食する。人狼は霊夢達に知恵比べを持ちかける。
勝てば、捕食された者も蘇り、乗り移られた者からも人狼は離れる。霊夢達は常世に帰ることができるのか…

○基本ルール

・ゲームの目的
  人間側:人狼をすべて殺すこと
  人狼側:人間にみつからぬよう、人間を捕食していくこと

・キャラクター
 人間側
  ・人間(5人):何も能力は持たない。夜になれば人狼に捕食されるもの。昼の間は狼を探し出し殺すことができる。

  ・占師(1人):人間の能力に加え、夜の間に、特定の人物が人狼か人間かを判別することができる。(外見は人間)

 人狼側
  ・人狼(2人):夜の間に人間を捕食する(人狼を捕食することはできない)、昼の間は人間の姿をしており、昼の議論に混じり
           自分たちに有利なように、ゲームを進めようとする。人狼はお互いを人狼と知っており、逆に誰が人間かを知っている。

・ゲームの進行
 昼:@議論をして、人狼と思しきものは誰か話しあう。
       A疑わしい者を、各々ひとり指名する。(このとき席番号から順に指名していく。第一日目は1番の魔理沙から、二日目以降は夜に捕食された者の次の番号から)
    (B指名同数の者が出た場合は、候補者は弁明することができる。弁明の順番は自由である。)
    (C弁明後、再びAと同じ順番で投票していく。)
   (D再び同数が出た場合はコイントス)
 夜:人間は眠ってしまい、占師と人狼だけが活動できる。
    @占師は、誰か一人を占い、その者が人狼か人間かを判断する(この段階では、まだ人狼は人間の姿をしており、占いの後に占師は眠りに落ちる)
   A人狼が活動し始め、捕食者を選ぶ。この際、人狼は自由に会話ができ、捕食候補者や戦略を練ることができる。
   B捕食の後、朝(昼)になり、人狼は再び人間の姿に戻る。
(TIPS:占師が占いの結果を告げるのは、夜の間はできず。次の日の昼となる、つまり、占いで人間と判定したものが人狼に捕食されたり、占師が人狼を見つけても
     人狼によって、占師自身が捕食されてしまうことがある。)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜破〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
※ここから先は、議論の内容を霊夢がまとめたモノと思ってください。


()はその話題を提供した者
●T ミスは一回まで(霊夢脳内)
 一日目(序まで) 死者:妖夢 人間:6人 人狼:2人
 つまり、一日目の昼の議論でミスをして人間を殺してしまうと…

 一日目昼:(議論)    人間:人狼=5:2
 一日目夜:(捕食)    人間:人狼=4:2
 二日目昼:(議論)    人間:人狼=3:2
 二日目夜:(捕食)    人間:人狼=2:2  ゲームセット人狼側の勝利

となってしまう。つまり二日目昼のミスが許されない。ミスが許されるのは一日目の昼のみとなる。

●U 沈黙は抹殺(霊夢)
沈黙は人間側に著しい不利益を与える。仮に当てずっぽうで人狼を探すとなると。(パターンは○=人狼の殺害、☓=人間の殺害で左から1・2・3日目昼の結果を表し、
                                                    分数はその結果の確率を表す)

パターン   一日目昼  二日目昼 三日目昼  勝敗  確率 
 ○○―  2/8 1/6  ― 勝利  4/96
 ○☓○  2/8 5/6 1/4 勝利  5/96 
 ○☓☓  2/8 5/6  3/4  敗北 15/96 
 ☓○○  6/8 2/6  1/4  勝利  6/96
 ☓○☓  6/8 2/6  3/4  敗北  18/96 
 ☓☓ー  6/8 4/6   ―  敗北  48/96 

よって、なにもヒント無しに当てずっぽうで勝利する確率は、4/96+5/96+6/96=15/96=0.15、つまり、たったの15%しかない。
ゆえに、なにか発言の中に矛盾、疑わしい言動から人狼をあぶりだすことが人間の対抗手段である。
ゆえに、黙っている者は人狼の疑いがあり、仮にその者が人間であっても、人狼と思われるような行動をした者は議論を惑わす者として排除するのが
人間側の戦略である。

●U 私は人間だ、信じてくれ(アリス)
もし人間なら、人間と宣言するのは当たり前であり、人狼ももちろん、「お前は人狼か?」と問われたら「自分は人間だ」と答える。
つまり、誰もが自分は人間と宣言するので、意味のない発言である。

逆に今の発言からアリスは
A そのことすらわからない、考えの浅い者であると喧伝
  @霊夢の発言から、焦ってしまった善良なる人間
B
  A@を装った狡猾な人狼
C
    アリスなりに人狼の反応を見ようとした。

のいずれかのパターンが考えられる。
しかし、AのパターンでもBのパターンでもアリスは抹殺の候補である。
Cのパターンも考えられるが、ABのリスクを負ってまですることなのだろうか。
人間側の敵は、人狼でもあるが、同時に考えの浅いものである。
敵の策略に容易に踊らされるらされるものは、人間側のもう一つの脅威であるからだ。
(考えの浅い者はたとえば、上記のBのパターンを思いつかず、容易に人狼の人間宣言を信じてしまう。)
だから、考えの浅い者がいれば、アリスがすぐさま抹殺の候補になるわけでわない。
かつ、●Uから人狼を倒すチャンスは少ない、考えの浅い者より、やはり決定的な人狼候補を狙いたい。

●V 霊夢の発言は、疑いを晴らすか?
上記の発言は人間側に有利は発言である。=霊夢は白ではないか?(アリス)(以下、人狼とおぼしき者を黒、そうでないものを白、疑わしいものをグレーと表現する。)

                   ↪否、元々、人狼側が勝つ公算の高いゲーム、霊夢の発言はいづれ誰かが気づくことであり、それで霊夢を白とは断定できない(きめぇ丸)

さらに、今の「霊夢は白」と発言したアリスは白か?(早苗)=人間を人狼と思わせるのが人狼の基本戦術であり、人間を人間であるなどと証明したりはしない。
                             ↪いいや、それも霊夢とアリスが人狼で二人で人間側のふりを装っているのではないか?(レミリア)

●W 占師よ名乗ってくれ。(チルノ)
まず、前提として占師が人狼にとって、如何に脅威かを考えたい。
占師が「自分が占師だ」と宣言するまで生き残り、かつ、占師の発言を人間が信じると仮定をし、人間側にかなり理想的なゲーム展開になったとする。

パターン@(現在は1日目昼現在を指す。)
現在、既に占師は人狼を一人見つけている場合。(以下、占師によって人間か人狼か判別済みの者を「鑑定済み」と表現する)

1、占師が人狼はXと宣言。それに従いXを昼の議論で殺す。          1日目昼 人間 6:2 人狼
2、その夜、占師は残った人狼によって殺される。               1日目夜 人間 6:1 人狼
3,昼の議論で人狼を見つけだせる確率              …1/6   2日目昼 人間 5:1 人狼
4、仮に2日目にはずし、次の日の昼で人狼を見つけだせる確率   …1/4   3日目昼 人間 3:1 人狼

     以上のように、16%の確率をはずしても25%の確率で人間が勝利することができ。素の15%より、かなり期待値は上昇する。

パターンA
現在、占師は人狼でない者(つまり人間)をひとり見つけている場合。

1、1日目昼の議論で、未鑑定の人間を一人殺してしまう。          1日目昼 人間 6:2 人狼(人間と鑑定済み1人)
2、1日目夜、占師は再び人間を人間と鑑定                   1日目夜 人間 5:2 人狼(人間と鑑定済み2人)              
3、1日目夜、人狼が未鑑定の人間を捕食                  1日目夜 人間 5:2 人狼(同上)
4、2日目昼、占師が鑑定結果を公表                    2日目昼 人間 4:2 人狼(同上)
  これで占師を含め、3人の白が確定。残り3人のうち2人は人狼とわかり
  昼の議論で人狼を殺す。                        確率…2/3
5、2日目夜、占師が人狼によって捕食される。               2日目夜 人間 4:1 人狼(人間と鑑定済み2人)
6、3日目昼、人間が人狼を見つけだせる確率                3日目昼 人間 3:1 人狼(同上)
                                     確率…1/2

以上のことから、占師は人狼を探し出すこと以外に白の人間を増やすことでも意味があり、長く占師が生き残った分、優勢となる。
逆に人狼側は如何に早く占師を始末するかがゲームのポイントなのである。
だから、Vの沈黙を禁ずることは占師のあぶり出しにもつながり人狼にとっても意義があるのだ。

このことから、チルノの発言が如何に不用意なものかわかるだろう。
人間側は、この「占師を隠し通す」という目的を口には出さずに、さり気なく行いたかった。

このことからチルノは
A=占師をあぶり出そうとした、読みの薄い人狼
B=考えの浅い、人間

のいずれかであり、どちらにしても抹殺対象である。

●X チルノへの投票
上記のABのパターンから、各々はどんな反応をするべきなのであろうか。
チルノを殺すべきか活かすべきか

パターン  投票者  投票結果 理由  嫌疑 
 A(浅い人狼) 人間  抹殺  人狼が占師をあぶり出そうとした   
 A 人狼 生存  仲間の人狼を殺したくはない  ◎ 
 B(馬鹿な人間) 人間  抹殺  馬鹿な者は殺したい。   
 B 人狼  生存  馬鹿な者は誘導に乗りやすい。  ◎ 

と人狼と人間では投票結果が逆になる。
しかし、後段に「嫌疑」と書いたのは「人狼の疑いが残る」ということである。
人狼と人間では投票結果が逆になり、チルノを生かしたがる。
しかし、それは「自分が人狼です」と宣言することであり。翌日以降、抹殺の対象となりうるのだ。

このことから投票は
1魔理沙 →チルノ(何も言わず)
2チルノ →魔理沙(魔理沙に激昂)
3きめぇ丸→チルノ(AB2つの理由から)
4アリス →魔理沙(あまりに人狼らしからぬ発言、ひとりでも人間は残したい)
5レミリア→チルノ(何も言わず)
6咲夜  →魔理沙(再投票を狙い、情報を集める)
7早苗  →チルノ(何も言わず)
8霊夢  →魔理沙(咲夜の案に乗る)

●Y 占師宣言

チルノは何を考えて占師宣言をしたのか。()内はそこからわかるチルノの人間像
@とりあえず、死にたくない人間         (考えが浅い人間)
Aこのままでは殺されると思った人狼       (考えが浅い人狼)
B本当に自分が占師で人間側の損失をなくしたい  (あまり意味が無い)


複雑なのはここまで、以降は動画で確認下さい。